前回からかなり間があきましたが、、、
お陰様で無事に御遠忌を勤めさせていただき、ひと段落しましたので、
今回は御遠忌に向けた本堂の花(仏華)について少しお話しさせていただこうかと思いまして
ここ数年間、先輩(井上先生)から仏華の立て方をご教示いただいております。
今年もお手本がてら、しっかり中尊(正面)の華をお願いいたしました…
建築っぽく言えば基礎工事のところ
ご門徒さんの家にある立派な五葉松を頂戴いたしました
少しずつ形を作っていき、最後に生花をさしていきます
全て終わって恒例の集合写真!
今回は井上師匠(真ん中)の他、新町の先輩(左端)にもお手伝いいただきながら御遠忌に相応しい、
素晴らしい華をたてていただきました!!
最初の松を切ったり、組み立ての時間を入れると、作業時間はおよそ4日間(半日ずつ)
時間にすると約30時間!(体感だと50時間くらい)
お忙しい中、本当にありがとうございました。
にしても完成したのは、なんと御遠忌の前々日、夜9時過ぎ…
早すぎても花が持たず、ぎりぎりでも他の準備もあって大変なのです。
つまり、いつも大変という事であります。
中尊前
祖師前
御絵伝前
御代前
七高僧・太子前
ちなみに御遠忌(お取越・報恩講)のときは中尊前と祖師前は
仏華と燭台が一対になります。
今回使用した花材は
五葉松、ヒバ、かすみ草(赤、ピンク、黄、白)、大菊(白、黄)、小菊(白、黄)、
御遠忌ということでお花も大奮発させていただきました。
お寺にお参りの際は是非、仏華もご覧いただければと思います。
報恩講の時は本気出します。
あ、誤解のないよう申しますと、
普段、手を抜くという意味ではなく、普段も当然、仏華としてお荘厳させていただております。
ただ、報恩講のとき程、時間とお金を割けないという意味です。
逆に言えば、それほど報恩講は特別な仏事ということです。